takanoひねもすのたり

アフターショックのtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

アフターショック(2012年製作の映画)
3.2
気をつけろ…普通のディザスタームービーだと思って観ちゃいけない。
だってイーライロスだもん。

お金持ちのポヨと幼馴染のアリエル、アリエル繋りで着いてきたグリンゴの男3人チリの旅。
途中でお姉ちゃん3人ゲットして観光ツアー。
遊び倒すぜ!と夜はクラブへ繰り出した。
そしたら突然の大地震に遭遇してしまう。

構成は「ホステル」と同じで、
前半、ナンパ!ハッパ!ひゃっはー!
後半、助けてーーー!な展開です。

アリエルがバーテンダー助けたら手を切断したあげく、切れた手が人の足蹴にされまくるとか、クラブから地上へ先導してくれたおばちゃんがマンホールから首を出したら、トラックに轢かれて顔面ずぶしゃーになるとか、瀕死のアリエルをケーブルカーに託したら、ケーブルカーが墜落してお陀仏とか、教会で匿ってくれた神父が落下して死亡とか、ことごとく善行が報われない。
この悪趣味はイーライロスだなあと思う。

クラブ内は崩壊し、地上に出たら街も散々たる有様、乗ってきた車も動かない。
続けて津波からの避難に加え、ギャング達にも追われる破目になり、グリンゴさんがまず脱落。
次にイリーナさんが脱落。

主要登場人物の命が軽い!
そんでもって最後まで容赦無い!

皮肉の糞ころがしみたいなもので、
いけ好かないオバちゃんの言うことが正しかった皮肉、全然携帯繋がらなかったのに何で一番あかん時に電話かかってくる皮肉、満身創痍で脱出したら……な皮肉の乱れ打ち。

なので、すごく不謹慎ではあります。
多分観るひとが観たら確実に不愉快になると思うので、その辺はご注意下さい。

不満は、ギャング等の死ぬシーンが描かれなかったこと。
あれだけのことやらかしながら、観てるこっちにカタルシス与える死に様を見せないとは!!
ムカつく奴等は目の前できっちり〆て頂きたいものです。