ぽりんきぃ

愛の流刑地のぽりんきぃのレビュー・感想・評価

愛の流刑地(2007年製作の映画)
4.3
これは本当のエクスタシーの幸福感を感じたことのある女性じゃないと理解できない深い映画だと思いました。

深く心から愛されること、女の悦びを開花させられ虜になり、家庭もあなたももうどちらも選べない。ならいっそ愛する人に深く愛されながら悦びの絶頂で死ぬ。冬香にとって女としてすごく幸せな死に方をしたなと思います(周りは迷惑ですけどねσ^_^;)

わたしも最初トヨエツ目的&好奇心だけで観てポカーンでしたが、大人になって見返した時に涙が止まらなかったです。

映画の中でも、それを知っている女と知らない女。そこに導ける男と導けない男とゆうセリフが出てきますが、これによって冬香の気持ちが分かるか分からないかに差が出てしまうかと。
でもそこの熱情には徐々に高まっていく女とそれに戸惑い少なからず冷めていく男の心情も描かれている。自分が開花させたのになんて身勝手な!って少しなりますがσ^_^;

当時45歳にも関わらずトヨエツはなんであんなにイイ身体&セクシーなんだ!!!当初は役所広司になるかもしれなかったらしいんですけど、よかった、トヨエツになってくれて(*´꒳`*)♡じゃなかったら失楽園のイメージも強すぎるし観てないと思う。それにトヨエツじゃなきゃ観てるコッチもエクスタシー感じない!笑。

相手役も鈴木京香さんとかが上がってたらしいですけど、わたしは寺島しのぶさんでよかったなって思います。表面は控えめだけど富山の女の芯の強さを秘めつつ、常に泣きそうな顔をしていた冬香の表情が印象的でした。寺島しのぶさんを好きになった映画です。お母様の富司純子さんも凛として素敵でした。

貫地谷しほりが面会に来たシーンも泣けました。ただ長谷川京子の演技は残念過ぎました。

平井堅のエレジーも冬香の気持ちに添っててすごくよかったと思います。最後のピアノのドーーンって低音の響きは是非映画館で聴きたかったなぁ。

キスシーンも美しかったし、トヨエツの胸板はぜひ抱きつきたい!笑。メールが来た時の無邪気さも可愛い♡あの囁きも抱き方も優しくてリアルならたまらないなー

「男は進行中にいい作品を作るが女はその恋が終わってから作る」

「恋をしている人ってまるで未確認飛行物体でも探すように意味のわかんない動きをする」

「一度天に昇った女は二度と地上には降りられない」

このセリフがとても好きです。

素敵なセリフがたくさん散りばめられてます。最後の手紙もグッときます。