このレビューはネタバレを含みます
どこか麗らかな雰囲気と、蝶などの優雅な美しさも備えたファンタジックなホラーだった。
とはいえ、テケテケみたいな姉妹の様相は本当に不気味だったし、やたらとがっつりジャンプスケアでめっちゃ脅かしてくる。(明らかに観客にだけ伝わるビックリ場面ってなんか卑怯な気がしてしまうな。)
CGゲーム的解像度の憑依体験はユニークな表現だったし、壁を挟んで廊下と子供たちの部屋を捉えた変な構図の場面は「構図キモっ!いや怖っ!」てなった。
愛情の欠如を軸に、アナベルの母性の獲得や「ママ」とのハートフルな交流が描かれたのは良かったけれど、リリーが助からなかったのがなんだかいただけない気がした。それだとイーディスは結局生前と同じ過ちを繰り返してしまっているのでは、と納得いかなかった。