リーマンショックの余波で、同僚と妻を殺 し、1歳と3歳の娘と逃げた父ジェフリー。娘を巻き添えに心中しようとしたところ、黒い何者かに襲われる…
それから5年。ジェフリーの弟ルーカスは、全財産をつぎ込んで3人を探していた。やっと見つけたのは、4本足で動物のように歩く、姪のヴィクトリアとリリーだった。
ある程度、人間の社会にも慣れてきた姪たちをひきとり、恋人のアナベルとの4人の生活が始まるが、ヴィクトリアとリリーにしか見えない謎の黒い影…
彼女たちはその影をママと呼んでいた…
製作がギレルモ・デル・トロだけあって、不気味というよりも、不思議で幻想的な雰囲気が全体に漂ってる。
ホラーでありながら、母性がテーマのこの作品。パンクベーシストで子供を欲しがっていないアナベルが、だんだんと変化していく様。そして、ママと呼ばれるその黒い影。
そして、子役二人の演技も素晴らしくて。
ホラー映画なのに、ラストで泣いてしまいました。
今回は製作だけど、まさにデル・トロだなぁ…と。「パンズ・ラビリンス」を彷彿とさせました。この「MAMA」も切なかった………
怖さも充分あり、鳥肌たちました。
良作ホラードラマだと思います。
