空葉

フリークス(怪物團/神の子ら)の空葉のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

最初のシーンからのオチも良い…。
そうなるとは…!

途中まで「ハンス…気付いてくれ…」と思っていたのに、ラスト10分くらいからの「いいぞ!!!!!!」感が最高だった

フロゾとデートの約束をしていたヴィーナスのシーン、最初クレオパトラだと思ってしまって「フロゾも…どうして…😢」と思っていたらラストでヴィーナスだったのに気付いてホッとした
フロゾ、ずっと素敵な人で安心感があった… 新しいお洋服を見せに来た子のことを褒めたり愛のあるからかいをしてキャッキャと仲良くしているの、にこにこしちゃう

ラストでヘラクレスを追い詰めるシーンは、あれだけ馬鹿にして「バケモノ」と罵った彼らと同じ目線で地面を這って逃げようとする様子に一種のカタルシスのようなものを感じてしまった

証拠を揃えて警察に突き出すか、いっそ殺しちゃえ!と思ったけれど、そう思う私がもうダメだったのかもしれない… と、ラストのハンスを見て…。

誰とも会わないと心に決めたハンスに寄り添うフリーダ、美しかった
どんな状況であろうといちばんにハンスのことを考えてくれるひと…。


差別というのはどこからうまれるのか、どこからが差別なのか… というのも考えさせられる
両手足のない男性が唇を使ってタバコの火をおこすシーン、凄い…と思ってまじまじと見てしまったけれど、それも差別に値するのか
(あとから調べたけれど、あの方はもともとそれをパフォーマンスとして行っていたと…。すごいな…と思った)

よく例に出されるような『幼い子どもが障がいのある人とすれ違ってじっと見ていたら保護者が「見ちゃダメ!」と言う』ようなシーンは差別的であるとは感じるけれど、実際なにも言わずにじっと見てしまう場合はそれとどう違うのか
つい目が向いてしまうこともある。見ないふりをしようとするのも違うし…とも思う。
そのひとを視界にとらえてしまったとき「あっ」と思う感情はどう説明すれば良いのか、うまく言葉にできない
空葉

空葉