すずす

フリークス(怪物團/神の子ら)のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

様々の身体障がい者が登場し、公開当時、大きな話題を巻き起こした問題作で、現在でも英国などでは上映禁止措置が取られています。しかし、今は寧ろ、バリアフリーとか多様性社会の観点から興味深い映画と考えるべき名ように思えます。

サーカスで見世物として暮らしている、フリークスの彼ら(氏名は出演者名で、当時売れっ子のサーカス芸人でもあった)。
下半身のない男ジェニー・エック
両性具有ジョセフィ―ン・ジョセフ
小頭症ジップ&ピッピ姉妹とシュリッツ
熊髭女ジェーン・バーネル
タバコを吸う芋虫男プリンス・ランディン
両腕がない美女フランセス・オコナ―
痩せ男ピーター・グリーン
鳥女ミニー・ウールジーとエリザベス・グリーン
シャム双生児のヒルトン姉妹
小人症アンジェロ・ロシット、そして、
小人症のハリーとデイジーのドール兄妹が主演を務めている。

サーカス一座の団員で小人のハンスは、小人のフリーダと結婚の話をしているが、健常の美人クレオパトラにぞっこん。実はハンスには資産があることを知ったクレオパトラは、ハンスと結婚し毒殺しようと、恋人ヘラクレスと画策する。それを知った一座の仲間たちが、ハンスを助けようと共謀する。
そして、遂には、クレオパトラを不具者に変えてしまうのだった。

見た目の障がい(フリークス)より、健常のもつ心のフリークスの方がおぞましいというメッセージは中々痛快で、映画のクライマックス場面、小さな障がい者たちが、雨の深夜、クレオパトラたちに迫りゆく姿は迫力満点の演出。さすが、恐怖映画の雄トッド・ブラウニング監督。

一般的に流通している64分の短縮版にて鑑賞。オリジナルの90分版も観てみたいものです。
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