奇形児、見世物小屋。
その２つのワードだけで観るまでめちゃくちゃ勇気が要りましたね。「絶対に幸せな話じゃない」って。
正直、彼らがどんな姿でどんな生活をしていたのか知るのも怖かった。古いモノクロ映画なんてなかなか観ないから余計不気味に思えて…。
彼らはサーカス団の狭いコミュニティの中で恋愛し、中には子宝に恵まれる夫婦も出てきます。
見世物として生きていても、健常者も身体障がい者も平等に暮らしているのです。
彼らは私のどの想像よりも「人間らしかった」。
冒頭の自分の「不幸だ」という先入観こそが凝り固まった偏見や差別なのではないかと気づかされました。
観てよかった、と心から思える映画です。
