アニマル泉

フリークス(怪物團/神の子ら)のアニマル泉のレビュー・感想・評価

5.0
トッド・ブラウニング監督の公開禁止となった問題作。サーカスを舞台に障がい者が多数出演している。障がい者への偏見、差別がストレートに描かれる。ブラウニングの手腕は確かだ。結婚披露宴から障がい者たちのアップの眼光が鋭くなる。彼らはクレオパトラ(オルガ・バクラノヴァ)の悪事を至る所から監視している。窓から、階段の下から。クライマックスの夜の嵐の場面が圧巻だ。ひっくり返る馬車。圧倒的な数で押し寄せる障がい者たち。マイノリティだった障がい者たちが見事に力関係を逆転していく。
ただし対立と分断のまま終わるのが残念。共生まではまだ乗り越えられていない。
MGM白黒スタンダード
アニマル泉

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