今ではいろいろ問題あって撮ることができない、すごい映画だと思います。内容的にちょっと観るのが怖かったのですが、見始めるとフリークス達のあまりに自然で日常的な演技の数々に、むしろ愛らしさすら感じたのが驚きでした。
足でタバコに火をつけるすごいシーンがありますが、それすらも普通のことに見える自然な演出で、ちょっと個性のある人の日常、という雰囲気に見えました。
その普通の人達であるフリークス達を、怪物のような恐ろしい行動に走らせるのが、彼らをバカにする健常者のひどい言動であるというのが最も恐ろしい部分でした。
当時の観客にとっては純粋にホラーだったのかもしれませんが、今見ると、多様性やヒューマニズムについてのとても現代的な映画だと思えました。
それにしてもラストにクレオパトラがどうやってあんなことになってしまったのか、正直よく分かりませんでした…