ドータクン

フリークス(怪物團/神の子ら)のドータクンのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます


ポリティカルコレクトを過度に追求する現代においては、もう、決して作れない映画。

演者は、実際に障がいや小人症を患っている。
「障がい」を取り扱った映画は数あれど、キャストまで忠実に選び、またそんな彼らを「フリークス=異形」「怪物!」と呼ぶ映画は本作だけでは?!

健常者だったクレオパトラが「仲間入り」する因果応報のラストも、今じゃ絶対にできない...。

しかしこの映像的リアルが、障がい者が生きてきた世界を教えてくれる。
半ば自虐的に、自分自身たち自身を見せ物にし、日銭を得る。障がいという特性が価値になる反面、健常者からの蔑み・同情を全身に受ける。

ラストの報復は、私たちへのメッセージであるようにも感じた。見せ物小屋の境界線は、たった一本のロープだけなのだと...
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