脳腫瘍を患い治療の施しようもない年老いた母、イヴェットは誰に相談するでもなく尊厳死を選ぶ。
静かに準備を進めていく彼女。意思確認の席で「あなたの人生は幸せなものでしたか?」と問われ答えられない母の姿に息子は何を思っただろう。
迷惑ばかりかけて、いがみあった母だからこそ辛いものがあっただろうな。
お隣さんとのお別れのシーンも静かで優しい時間が流れていて秀逸だな、と思った。手作りのちょっと焦げたパウンドケーキとコーヒーでの最期のお茶会。お別れのキスとハグ。
自分のままで数少ない愛する人たちに愛してると伝えて最期を迎えられた事はある意味幸せな事かもしれないけど…尊厳死って本当に難しいよ(p_-)