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親密さのkenkenのレビュー・感想・評価

親密さ(2012年製作の映画)
4.0
君のいる時間。いない時間。私はあなたではない。あなたは誰。知らない事。敢えて言わない事。他人を変えられると思う傲慢さ。自分は変われるのか。人との関係性について、普段面倒で深掘りしていない事について突き付けられる。

かなり言葉に特化した作り。でも橋梁での長回しや隣の車両から歩いてくる姿を収めるショット等、映像的にハッとする瞬間もある。劇中劇パートの観客やカメラの存在まで意識させる撮り方は、演劇と映画の境界を曖昧なものにする。

4時間15分、正直消化しきれていないが、美し過ぎるラストシークエンスに辿り着いた時「観てよかった」と思えた。
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