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不安の種のshihoのレビュー・感想・評価

不安の種(2013年製作の映画)
1.0
オムニバス形式で淡々と、「日常にこんなことがあったらどうする?」という話が進んでいく漫画が原作。
中にはシリーズものもあるが、前後の説明もない物が多い。それを映像化するに当たり、まず映画にすることが間違いだったと思う。
恐怖の瞬間で話が終わり、読者に想像の余地と恐怖の余韻を残す(おまけに絵もこわい)原作漫画と比べ、三流俳優が具合悪くなるほどの間をあけてリアクションするので疲れる。
一つの町、同じ人にいくつもの災いが降りかかる設定にしてるけど、全く日常感がない。
同じ俳優ばっかり使うし、そこらへん歩いている一般人もいないし、素人の作成した映像を見ているようだった。
原作にない包丁メッタ刺しのシーンだけやたらとグロく惨い。
かと思えば変な女が金槌振るってくるところではまるで殴っていないのがわかりすぎる。
インパクトのあるものばかり何度も乱発して、まるで原作とは別物になってしまっている。ラストらへんの「とりあえず怖いおばけ乱発しとけ!」的な畳み掛けには呆れた。

ちなみに一緒に見た家族は漫画を読んだことがなかったが、
「これとこれは同じ人??」と混乱していた。読んだことある身としては、エピソードのはじめで「あーこれね」って当てるのが唯一ちょっと楽しかったかな。
時々流れるセンスのない歌も、
でかすぎる効果音も、カメラアングルも、俳優の大根ぷりも、
全てが不快。C級ですね。
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