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くじけないでのeigajikouのレビュー・感想・評価

くじけないで(2013年製作の映画)
3.5
公開時に劇場で。

今コレを書いている2022年には八千草薫さんの笑顔が印象に残っているくらいなので、見た当時ブログに書いたのを再編集して貼っておきます。

《松竹映画の伝統が息づく人間賛歌。このまま山田洋次監督の映画が撮れそうな豪華キャスト。
昭和を生き抜いて、90歳を過ぎてから詩人デビューした柴田トヨさんを八千草薫が上品に演じています。
監督はPFF出身の深川栄洋監督(37歳)ですが、松竹大船映画のテイストがしっかり出ていました。
私は深川監督の『狼少女』(2005年)が好きです。
昭和の香りがする切なさが良かった。

本作は人生いつからでも新しいことに挑戦できると、ポジティヴな気持ちになれる映画で、そういう映画は結構ありますが、トヨさんは90歳過ぎてからの挑戦ですから誰にでも希望を与えてくれますね。
トヨさんはこの映画の完成を楽しみにされていましたが、
今年1月に101歳で亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。

八千草さんの優しい笑顔を見ているだけで、なんだか暖かい気持ちになれました。
トヨさんや八千草さんのような素敵な年齢の重ね方をして、暖かくて優しい笑顔のできる女性になりたいけど、人生100回くらいやり直さないとダメそうな私💦》

八千草薫さんは本作の後も『ゆずり葉の頃』[中みね子監督(岡本喜八監督の妻)]に主演されて2019年に88歳で亡くなりました。

私はこの『くじけないで』見た後に癌と脳梗塞を経験してくじけそうになったけどなんとか生きてる。八千草薫さんのように長生きする自信はなく、なんとか両親より先にくたばらないようにしたい…
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