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ニーナ ローマの夏休みのmumbleboyのレビュー・感想・評価

ニーナ ローマの夏休み(2012年製作の映画)
3.8
最近、近年のイタリア映画を幾つか観て個人的にはフェリーニやアントニオーニの様な格好よさがそれらにないのがちょっと物足りないというのがあったのですが今作は往年の名画の様なスタイリッシュさというのがかなりありました。それがうまくいってる所とそうでもない所とはありましたが個人的には結構好きでした。

主人公のニーナを演じディアーヌ・フレリは作品のイメージでは10代後半くらいだと思いますが彼女自身は20代後半だったので時にはイメージ通りに見え時にはぐっと大人っぽく見えたのも良かったです。今作はここの評価があまり良くないですがそれは内容というかストーリーがあまり無いという部分かなと思いました。自分はそこはそれほど気になりませんでした。似たような作品でいうと「恋する惑星」とかも映像重視でストーリー展開は2の次みたいな感じでしたがもう雰囲気だけで楽しめてしまうという感じでした。今作は「恋する惑星」ほどの名作とは言わずとも不思議な雰囲気とディアーヌ・フレリの魅力満載が相まって個人的には割と好きでした。ジャケットと邦題から醸し出される可愛らしくほのぼのした作品とはちょっと違ったちょっと実験的でシュールな映画でもあると思いました。
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