あなたのやさしさを何に例えよう

女っ気なしのあなたのやさしさを何に例えようのネタバレレビュー・内容・結末

女っ気なし(2011年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

”彼女を作るのが難しい”町にやってきた美人親子
遭難者でかわいらしさを見せたシルヴァンはうきうき

Wiiのテニスでせめてもの運動をする姿が情けなくて、でも彼なりに全力で愛くるしい

ポロシャツを選ぶシーン
「太って見えない?」と心配するところが自分に自信がなくて愛らしい
褒められて嬉しくなってくるシルヴァンの顔は見ていて微笑んでしまう
店員にも乗せられる
→その後の海へ走るシーン(変な走り方&浅いところでバタフライをする)が最高。
嬉しくってふざける感情の表現の仕方がかわいい(BGMも美しいシーン)
”彼女を作るのが難しい”町に住む自分にもついに彼女ができるのだと

ボディタッチも多くなって良い雰囲気になったところの、高台シーン
「いつか巣立つ子供のため20年も人生を捧げ犠牲になるのよ。最悪なのは大半の子供が人生に不満で親を恨むこと。それでも人は子供を作るのよ」
→とてもとても情けない手を握るシーン
(これでも彼は精一杯勇気を振り絞ったのだ!それを否定できよう!)

クラブで友人に奪われる嫉妬
その姿に娘の心が動かされた、あるいは同情した?

いちごの食べ方もモテない男のソレ

「そういう女は多いわ。本当の恋が怖くて愛のない男に走るの」と娘は励ますも、泣いてしまう娘。
自分の母親が本当の愛を怖がっていると言うのは悲しいことだな。。。

なんでそこでキスしてしまうんだよ!だからいけないんだよお前は!
と言いたくなる

本当の恋を恐れて、彼の優しさを見ることができない母親と、見ることができる娘の対比とも捉えられる。
娘の行動の動機を、優しいシルヴァンに惹かれたからと取るか、彼への同情と取るか、母への反抗と取るかで見方が変わってくる。いずれにしても、彼女は優しい人間であり続けるはずだ。
(どうしてラストで娘は母の肩に寄りかかったのだろうか)

このヴァカンスで一番成長したのは誰だろうか。
母か、娘か、シルヴァンか

『遭難者』でパン屋で話しかけてきた太った女性がシルヴァンの友だちだったのがかわいいな

全体的にBGMが悲しげでかつかわいらしさがあって良い

でも日本の町ではこんなにかわいらしく見えないだろうな、なぜか・・・。
フランスの田舎町だからこそこの男がかわいらしく見える。
不思議だ。

23.07.23
自宅