二作目に比べると役者が揃った感のある三作目(というか豪華キャストだよな)。登場時から何かやらかす気をぷんぷん漂わせるショーケンに期待感MAX。成田三樹夫の2.5枚目とでもいえるような悪役と道化を一手に引き受けた役どころもよし。
ヤクザ映画ならこれで及第点突破間違いなしなんだけど、あくまでこれは「大奥」なんだよね。
そこが微妙というかなんというか作り手も受け手も戸惑うところ。
なんせなんかやらかす感満々のショーケンが不発に終わるというがっかり展開。ヤクザ映画じゃないことはなんとか飲み込んでもショーケンとかたせ梨乃に主役が食われてる気が…。それゆえに物語上の山場とこっちのテンションがシンクロしない。
ショーケン周りの女三人の物語上のパワーバランスと演技パフォーマンスのバランスがめちゃくちゃなのでそれなりに残酷なラストが？ってなっちゃう。などなど思わずないものねだり。
そこそこ面白いんだけどこのキャストなら欲張ってしまうよね。
