このレビューはネタバレを含みます
年末の大掃除で脚立から落ちまして、背骨を圧迫骨折しました。
重力の恐ろしさよ(;´_ゝ`)イテテ
【無重力とは究極の自由である】
なーんにもなくて、どこまでも続く。そんな宇宙空間が、満ちている。
孤独と静寂と不安と恐怖、そして自由に満ちている。
自らに由ることが自由だとするなら、自らにしか由れない宇宙空間は、自由を通り越して虚無の監獄のようにも思える(;_;)
というのは言葉遊びみたいなものだけど、重力という不自由が当たり前に存在している僕らの日常の、その不自由のいとおしさを感じずにはいられません。
ストーリーは単純で、事故で宇宙空間に放り出された宇宙飛行士のパニックと奮闘を、リアルにダイナミックに見せてくれます。
無重力状態に振り回されるサンドラブロックの、ほぼ一人芝居で、観てる側も何だか孤独感に襲われる。人・物・地面・重力、上下の概念…、拠り所がないというのは何と恐ろしいことか!
言葉の通じない見知らぬおっさんとの通信が、死の直前の救いになるなんて…。
そして、一度離ればなれになったジョージ・クルーニーとの「再会」と励ましの言葉、どんなに嬉しかったろうか。涙( ノД`)
邦題はクソだと思った派です。
ラストシーン、万死に一生を得て地球に生還したストーン博士が、地面にありがとうと言う。
立ち上がろうとしても自分の体を引っ張る鬱陶しい地面に、ありがとうと言う。
自由を奪う体の重さが、重力が、生きていることを実感させてくれる。
立ち上がり、重力という不自由とともに歩き出す。生きていく。
からの!
タイトルバック「GRAVITY 」ばーん
ここで初めて、原題と邦題が違うことに気付いた…。
なんでー!そのままで良かったのに…
…まあ色々事情があったんでしょうけど
無重力という自由の恐ろしさを描くことで、重力という不自由の素晴らしさを表現していると思うのです。
まあ重力なんてクソですけど
(;´_ゝ`)イテテ