さわら

ゼロ・グラビティのさわらのレビュー・感想・評価

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)
5.0
わざわざ遠出してIMAX3D版を鑑賞。鑑賞後足元がふらついたり、しばらく動悸が止まらなかったのは自分だけ?皆がスタスタ会場を去るなか、1人産まれたての仔馬のようになってました(ガチ)。それだけ映画世界に没頭していたと、あらためて感動!こんなハマった映画は今世紀初かもしれない。大画面で見る宇宙があまりにも美しく、今作ほど映画館否定派を看破できる映画はない!所々でキューブリック『2001年宇宙の旅』を彷彿とさせる場面に出くわす。途中の明らかに胎児が羊水に浮かんでいるようなライアンの姿などなど、個人的に今作がキュアロン的『2001年〜』への“アンサー”のように感じた。もっともっと深い暗喩的な意味があるのだろうけど、自分の思慮の浅さゆえ書けないのが悔やまれる。兎にも角にも、どんなサバイバルよりも宇宙で漂流してしまうのが1番絶望的だということがわかった。宇宙旅行が実用化されどんなに安くなっても、どんなに長期滞在できても、どんなに安全性を謳っても、僕は宇宙なんか行きません!マジで!