2013年9月にIMAXで鑑賞。「トゥモロー・ワールド」の監督が4年の準備期間を経て完成させた作品なので、期待値MAXで鑑賞したのを覚えてる(IMAXだし)。
んで、その期待は全く裏切られなかった。
なにより、一般的な宇宙ステーションが地球を一周するのと同じ90分という時間に詰め込まれた、圧倒的な映像美。
この撮影を可能にしたのは「アバター」でジェイムズ・キャメロンが実現した全編CGのリアリティある世界観だったそうだが、60%のシーンがCGである「アバター」に比べ、この作品は80%。
それでも、宇宙空間の光を再現するために、100万個のLEDライトを利用した特殊な照明を組み上げ、主演ライアン役のサンドラ・ブロックは、毎日10時間、同じセットの中にいる必要があったという。
インドが2014年に火星探索を行った際の予算が80億円。この映画の制作費が100億円。どっちがどっち、という訳ではないが、インドもこの映画も、夢があっていいよね。
主役のサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーは、これ以上にないくらいのハマり役! 加えて、声の出演のエド・ハリスが、過去に「ライト・スタッフ」「アポロ13」で宇宙飛行士役をやっているなんて小ネタも洒落てる。
それにしても、他の役者がやってたらどうなってたんだろう。サンドラ・ブロックの代わりにアンジェリーナ・ジョリーも候補にあがったそうだけど、うーん、この切迫感は出なかったろうなぁ。
ジョージ・クルーニーの役に至っては、彼に決定する前に色々な候補が浮上しては消えている。以下、挙がっていた候補と、俺の勝手なNG理由を書いておく。
ブルース・ウィリス(地球に戻ったライアンの前にボロボロのタンクトップ姿で現れそう)
ハリソン・フォード(ミレニアム・ファルコンで助けにきそう)
トム・ハンクス(宇宙での顔芸が凄そう)
ダニエル・クレイグ(それ、「007 ムーンレイカー」だよね!)
トム・クルーズ(クライマックス、生身で大気圏突入してそう)
などなど、改めて、この二人で良かった……と思えるキャスティング。
おっと、小ネタで思い出したけど、最後に出てくる湖、ユタ州のパウエル湖は、「猿の惑星(オリジナル版)」でも最初に上陸した場所なんだって。
キュアロソン監督、静謐な美しさの「ROMA」も嫌いじゃないけど、またこんなド派手な作品も撮ってほしいです!