キミシマユウキ

ハルのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ハル(2013年製作の映画)
3.5
飛行機事故で恋人を失い塞ぎ込んでしまったくるみの元にやってきたのは、その恋人の姿をしたロボットだった…

「ストロボ・エッジ」「アオハライド」などの漫画家:咲坂伊緒がキャラクター原案のSFラブストーリーアニメ。
60分の中編映画。
「またアニメレビューかよ!!」とはおっしゃらずお付き合いを(笑)

短い時間の中でよくまとまっている。
美麗な映像と京都の街並や風景で優しい雰囲気に包まれている作品。ロボットという言葉が出てきてはいるがそういうSFな要素はほとんどなく、ロボハルに少しずつ心を開いていくくるみとのドラマが中心になっていた。ルービックキューブが活躍するのも一時期ハマっていた自分としては嬉しい(関係ない)
本当に心温まるほっこり系少女漫画ストーリーを見ているようだったので女性のファンも多いんじゃないかなと思った。

途中まで、なぜハードSFが好きな友人がこの映画を自分にオススメしたのだろうと疑問に思っていたが、終盤まさかの展開で
「あぁ、なるほどね(笑)」
としっかり解消してくれた。そっちのファン層も少し獲得できる作りになっている。

人の死を乗り越えるのは現実でも非常に困難なこと。
これくらい技術が発達した近未来なら心のケアも少し楽になるかもしれない。

心温まる系映画好き、少女漫画好き、軽めのSFが好き、短い映画がみたい人にはオススメの作品。