ペコリンゴ

処女ゲバゲバのペコリンゴのレビュー・感想・評価

処女ゲバゲバ(1969年製作の映画)
3.3
記録。
しっぽ、流れ星、そしてワキ毛。

えっと、うーんと、処女は分かるんやけど、ゲバゲバ…??てな感じでタイトル気になっちゃうシリーズ。

あの大島渚が命名したらしい奇妙なタイトルを持つ本作。もちろん処女云々に言及した描写は無い。いや、ひょっとしたら十字架に磔にされてるこの女が処女なのか…?

ていうかジャケ写凄ない?
磔にされてる女の後ろで棒で殴りかかろうとする男。どっちも劇中の一コマなんやけど、この構図の前衛さよ。監督の名前で乳隠してるのも巧妙やん。せやな、乳はこうやって隠せばええんやな。

…ダメですね。こういうのはどうしても内容に触れずに終わっちゃいそうになってまう。

内容はもうシュールの一言。
組織のボスの怒りに触れ、チンピラに拉致られた星(棒の男)と花子(磔の女)。想い合う2人は片や磔にされ、片や場にいるチンピラ女を順番に抱けと強いられる。しかも一日ボスの称号まで与えられて。

ね、もうよく分からないでしょ?
なんでやねんって感じでしょ?
基本ずっとそんな感じなんですよ。

なんやオモロい事起きてるなぁって眺めるしかなかったんやけど、剥き出しのエロスとバイオレンスをシュルレアリスムという鍋にぶち込んで煮詰めたようなこの代物が半世紀以上前の我が国で創られたってのは凄い事なのかも。