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パトリオット・デイのyutaのレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
3.8
ボストンマラソン爆破テロに関するドキュメンタリーを観ている感覚になる。本編最後のインタビューがあったりすることから、かなり事実に近い内容が描かれていたのだと思う。
テロを被害者として経験した側、テロ発生後それに対処した側の視点だけでなく、テロを起こした側の視点も描かれ色々な角度から爆破テロを考えることができる。
前者2つの視点から思うことはもちろん多いが、後者の視点から思わざるを得ないのは、彼らにも彼らの正義があるということ。だが彼らが取った手段は決して正当化されない。
起きたテロによって失われた命や日常は取り戻せないかもしれないが、Boston Strongのスローガンから見るに彼らができるテロへの対抗は、テロに屈さないこと。
憎しみによる行動に、愛による行動が打ち勝ったというナレーションが最後にあったが、聞くだけでは綺麗事に聞こえる。この言葉は、人間をより強く突き動かす感情は憎悪ではなく愛であるというように解釈したい。
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