西東京

黄色い家の記憶の西東京のレビュー・感想・評価

黄色い家の記憶(1989年製作の映画)
4.0
『ジェラートの天国』と同じ監督が演じる変態のジョアン・デ・デウスが出てくるけど、本作が三部作の一作目らしい。シリーズとして見ると流れがパターン化してるし、監督演じるキャラが一種のアイコンのように見えてくるけど、加害の生々しさはコメディにならず、現実世界のひょうきん者は精神病院に入れられる。悲惨な状況から鈍く立ち上がるスラップスティック。貧相なバスター・キートンというか、神経質なところはウディ・アレンに近いけど全然ポップじゃない。開放的な海が映りながら正反対のようなシラミのモノローグと、捉えどころのないラストいいね。

調べたら、ブラジルの霊媒師かつ強姦犯でジョアン・デ・デウスという人物が実際にいたらしい。なんか関係あるのかな。
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