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ハンナ・アーレントのYのレビュー・感想・評価

ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)
5.0
「私が望むのは考えることで人間が強くなることだ」
首がもげるほど頷く。最高。

ザ・ニューヨーカーへの寄稿を許されエルサレムに渡航し、アイヒマン裁判を傍聴した政治哲学者ハンナ・アーレント。
アイヒマンを悪の凡庸さと表現したことで、センセーションを巻き起こし、
ユダヤ人からは大批判を受けた人物。
ハンナの過去、現在、思想、主張、そして批判まで概要がしっかり理解できる。
ほんとによくできてた…映画として素晴らしすぎる作品。

ハンナの芯の強さがとてもかっこよくて、すごく憧れる。見ず知らずの人から脅迫文を受け、仕事もクビになり、家族のような大親友に絶交を告げられる。その未来を知っていたとしてもあの記事を出したという。
私なら絶対に無理。
こういう人が歴史上にいたことが救いだと思う。

それにしてもタバコ吸いすぎでは?
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