ハンナさんタバコ吸いすぎで、力強い不屈の時代を感じた。
ラストシーンの講演に胸を打たれた。
思考を放棄してはならない。
善悪、美醜を、見分けるために。
会話シーンなどでヨリカットが足りない印象だったが、講演後の友人に「君は傲慢だ」と言い切られる時にカットバックがヨリ画になって、このやり取りのために映画全体を通して調整していたことに気づき、感動した。
難しい。
ハンナさんは愛情や情熱に溢れた人物だが、思考においては客観的事実だけを追求する。
アイヒマンのことは許せない。
だが二度と過ちを繰り返さぬよう、彼が犯した史上最悪の殺戮から、我々は学ばなければならない。
思考を放棄してはならない。
思考停止に陥ってはならない。