Rio

ハンナ・アーレントのRioのレビュー・感想・評価

ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)
3.8
『凡庸な悪』
世界の敵となったドイツ国民はもちろんユダヤ人を迫害していたナチスの幹部までもが至って普通の人間で、そんな人間があれほど恐ろしいことをなし得た事が恐ろしいこと。今ではとても信じられないけれど。

ハンナは世界からどれだけ非難を浴びようと、大切な友人と関係を絶たれようと、自分の身がぼろぼろになろうと、その主張を改めることはなかった。
本当に自分で”考えていた”んだと思います。当時のことを考えると、普通の人はどう考えてもアイヒマンを擁護しようとは思わないし、思ったとしてもそれを世界へ発信なんてできないですよね。強く、逞しい女性だと心から思います。

映画を通してハンナのことをより知ろうと思えるいい作品でした。
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