爆裂BOX

エンパイア・オブ・エイプスの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.0
動物学者ハミルトン教授の研究に参加する為アフリカの密林地帯に入ったセス達6人の学生。しかし彼らは現地でハミルトン教授の旧人類と現生人類の中間種ミッシングリンク捕獲作戦に巻き込まれるのだった…というストーリー。
アフリカのジャングルに生息するビッグフットみたいなミッシングリンクに襲われる学生たちを描いたモンスター・パニックです。
ミッシングリンクは終盤チョロッとしか姿を現さず、大半はチラッと姿が映るか「プレデター」みたいに赤い一人称視点で表現されてます。最後に露になる姿も普通のゴリラという感じでインパクトは全然ないですね。
犠牲になる学生達も戦うことなくほぼ一方的に逃げ回ってやられるだけですね。グロ描写も引き裂かれた顔や切断された腕が吊るされたりがチョロッと映るくらいですね。
ただ、本作、全然登場しないミッシングリンクに代わってハミルトン教授の畜生ぶりと暴れっぷりが面白かったですね。学生たちをだまして連れてきて、帰りたがる学生を助手に命じてミッシングリンクのエサにしたり、反抗的な学生を突き飛ばして斜面から落としたり、助手も仲間探してる学生銃で撃ってベルトで手を縛って吊るして誘き寄せるエサにしたりとやりたい放題ですね。学生が死んでも悲しまないけど、助手が死んだときは流石に悲しむようなそぶり見せる所もなんか面白かったな。ミッシングリンクの罠にはまって体串刺しにされてもカメラで撮るように言って話しながら満足そうに死ぬ最後までやりたい放題して外道さが際立ってただけに悪人として魅力的すぎて完全にミッシングリンク喰ってましたね。しかも演じてるのが「アマデウス」のサリエリを演じてアカデミー主演男優賞受賞したF・マーレイ・エイブラハムだけに存在感も際立ってました。何故にこんな映画に出たんだろう…
学生達の中で後半意外なカップリングできるのも面白かったな。下ネタとバカな事ばっか言ってるパリピな感じのグレッグが正反対なタイプのオタクのジョシュと仲良くて仲間思いでイイキャラしてましたね。
モンスター物としては本当に最後の最後まで姿現さないしグロ描写も少ないし全然物足りないけど、ハミルトン教授の暴走具合は楽しめた映画でした。