このレビューはネタバレを含みます
アホな描き方も絶妙にギリギリのラインでいい感じで、何より台湾映画にしばしば感じる甘酸っぱいアオハルがとにかく眩しくて、胸が締め付けられた。
「あぁ、あの頃にはもう戻れないんだな」と、切なさと、ある種の絶望を感じて泣けてくるのはもう少し若い頃。
今の自分は、その切なさと絶望を割り切れてしまえる、もうそこに寂しさを感じない自分だよ、というところに、より寂しさを感じてしまう年齢になってしまった。
それでも、まだこんな思いをさせてくれるんだから、何ともありがたい。
ラスト、好きだった相手の花婿と口付けを交わすところで泣いてしまった。
普通の映画なら、きっと自分はあり得ない。
監督の、脚本家の上手さに脱帽。