みかんぼうや

あの頃、君を追いかけたのみかんぼうやのレビュー・感想・評価

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)
3.4
フィルマでの平均評価がかなり高かったので、相当期待値が上がっていたのかもしれない。一言でいうと、思った以上にコメディタッチでポップな演出、そして分かりやすすぎる“焦らし&胸キュン”にイマイチついていけず。確かに胸が締め付けられる瞬間もあったし、ラストシーンは途中までグッときたけれど、くどすぎるほどの回想シーンでやや興ざめモードに入ってしまった。

これは例によって期待値コントロールの問題かもしれない。もっと淡々とした落ち着いた演出の中でじわじわと胸にくるような青春映画を期待していたので、思った以上にキラキラした、“焦らし系ラブコメディ”に見えてしまった。ただ、とても爽やかで甘酸っぱさもある作品で、この作品を大好きな人が多い、というのも納得。映画としては普通に素敵な物語だと思うので。

この作品、原作者による自伝的小説を、そのまま原作者が監督として映画化した、ということなので、本人の青春時代の思い出がかなり詰まりまくっていたのでしょう。そう考えると、この監督の一途さには、一男性としては共感しかない。
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