書庫番

あの頃、君を追いかけたの書庫番のレビュー・感想・評価

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)
3.0
2013年10月1日 劇場鑑賞。
台湾の人気作家ギデンズ・コーの自伝的小説を、原作者自ら脚本・監督を務めて映画化した青春ドラマ。
1,994年から2,005年までの約10年間に渡る時代背景の中、高校生男女7人のたわいもない日常と、その中でお互いに意識しあう主人公とヒロインの成長と心の機微を描く。

正直、『建築学概論』よりも難敵でした。(苦笑)
良くも悪くも高校生特有の悪ノリをデフォルメした青春エピソードに気圧されて、鑑賞中は終始所在無さげな感じに陥る。
好きな方には作品のスパイスになるのだろうが、僕は苦手。
それでも主人公とヒロインの初々しくもまだるっこい恋愛は観ていて微笑ましい。
受験に失敗し号泣するヒロインを、ぎこちなく励ます主人公という、ある意味王道的なシーンが印象深い。
ヒロインを演じるミシェル・チェンが実に魅力的に映える。

結末も本作の締め括りとしては相応しいし、見せ方も上手かった。
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