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トランス・ワールドのemilyのレビュー・感想・評価

トランス・ワールド(2011年製作の映画)
3.6
森の中のキャビンにそれぞれたどり着いた男女三人。サマンサはガソリンを探しに行った夫を探してたどり着き、車のトラブルにあったトム、恋人と強盗をしたジュディがそれぞれ出くわす。

マッチを持つサマンサとライターを持つジュディ。徐々に明かされる三人の居る場所は時代も場所も特定できない空間であること。それぞれの過去がフラッシュバック、唯一の三人以外の登場人物、包まれた謎を少しずつ解き明かしていくから、ストーリーに引き込まれる。

しっかり伏線も回収され、無駄のない展開は見事。三人の繋がりが一気に明かされ、一気に物語は展開し、協力を要される。緊張感は揺れるカメラで表現され、一人の死は他の人たちの人生を変えてしまうのだ。命はだれかからさずかり、また受け継いでいく。シンプルだが、その一つの行動が未来の命に影響を与えてしまうかもしれないこと、改めて強く感じさせる。
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