むらむら

トランス・ワールドのむらむらのレビュー・感想・評価

トランス・ワールド(2011年製作の映画)
5.0
「CUBE」「パラドクス」「イン・ザ・トール・グラス」……時間に囚われるタイムループ作品に比べて、場所に囚われる作品ってのは比較的少ない(上記以外に知ってたら教えてほしいです……)。これは、そんなロケーションループに挑戦した作品。

一つの小屋に迷い込んできた三人の別々の男女が、どうしても抜け出せない。実は……。このログラインだけとっても、低予算だって分かる。でも、設定と脚本だけで、こんなに面白い映画が出来るんですよ。僕は作り手に敬意を表したいです。「アイデンティティー」とかが好きな人なら、絶対に気に入る。ラストまで観て、個人的には、イーサン・ホーク主演のとあるSF作品を思い出しました。

作中、「右から出て左より戻る」例としてパックマンが出てくるんだけど、生誕40周年で未だ日本のゲームがクリエイターから愛されてるって凄くない? 少なくとも、バンナムは「ピクセル」なんてゲームへの愛情ゼロのクリエイターと出演者が撮ったゴミ映画よりは、この映画を「パックマン認定映画」として宣伝すべきだよ! 
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