YYamada

トランス・ワールドのYYamadaのレビュー・感想・評価

トランス・ワールド(2011年製作の映画)
3.8
【掘り出し物の佳作!】
超低予算映画を侮るな!
レビューチェック前に鑑賞を!

20年9月1日現在、Amazon Primeで無料視聴出来ます。

〈見処〉
①ネタバレなしで…伏線はしっかりと
・原題『Enter nowhere』は「どこか分からない場所への入場」を意味。
・若い二人が寂れた雑貨店に強盗するシーンから一転、遭難した3名が其々に朽ちた山小屋に参集。
・前半30分は少々退屈であるが、彼らの身の上が分かってくるに従い、物語はテンポよく進行。冒頭から伏線が多数配置されており、その回収も見事である。
・少し構え気味で鑑賞した自分の想像の斜め右を行ってくれたストーリーはかなり秀逸だと思う。ネタバレなしの鑑賞が必須な作品。

②超低予算
・製作費50万ドルの超低予算作品ながら、終盤の爆破シーン描写を除けば、しっかりとしたストーリーラインに支えられており、マイナー感なく鑑賞出来る。

③わりと豪華な出演陣
今ならこの予算では出演しないメンバー
・キャサリン・ウォーターストン:
『ファンタスティック・ビースト』
 ヒロインでブレイク中。
・スコット・イーストウッド:
 クリントイーストウッドの息子、
『パシフィック・リム: アップライジング』
・サラ・パクストン:
『フロントランナー』など出演作多数
 ビル・パクストンの遠縁

④余韻がありまくる
・全容が判明した後、三人の将来はどうなったのか?冒頭とラストの雑貨店の対比など、色々考え込んでしまう。心地よい余韻の残る映画である。
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