TakashiKataoka

テレーズの罪/テレーズ・デスケルウのTakashiKataokaのレビュー・感想・評価

3.0
20160714
家名のために結婚する。
もう少し言えば、
松林のために結婚させられた
女性の物語。
今の映画は心理的ではなく、
分かりやすい、シンプルなものが多いが、
この映画は女性でないと理解しずらい。

その時代もあるし、守るべき家名があることも、
個人の感情を押さえつけて生きていくことしか
できない理由だろう。

主人公は自由になれず、
冠婚葬祭に出席という細い鎖でつながれる一方
子供にも逢わせてもらえず
空虚な人生を歩んで行くのだろうと思っていた。

が、ラストシーン 大勢の人の中をこちらに歩いてくる
主人公のキリッとした目、堂々の歩き方を見て、
これからは自分らしく自由に生きていこうという決心が
感じられた。

でも難しい作品でした。
TakashiKataoka

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