冷蔵庫とプリンター

月の寵児たちの冷蔵庫とプリンターのレビュー・感想・評価

月の寵児たち(1985年製作の映画)
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 これは素晴らしい。アングラ社会の生態系(と言うほど大それたものでもないのだが)を、これ以上ないくらいに魅力的に描き出している。
 18世紀の画家が描いた絵画や絵皿が、人から人へと文字通り形を変えながら渡っていく様がおもしろい。盗品はどこへ行くのか(多くの人にとってそれは盗むものではなく盗まれるものである)
道で落とした財布は、使用人が割ってしまった皿は、誰の手に渡るのか。
 銅像を爆破するという大義に殉ずる愛すべきテロリストたちも良い。