ぼうるちゃん

月の寵児たちのぼうるちゃんのレビュー・感想・評価

月の寵児たち(1985年製作の映画)
3.7

ちょうど良いのんびり感。

視線が流れ流れて、画面が移り変わり、時代も変わるが、人の性は変わらず、運良く形残ったものたちが、ありようを見ている。

古い家の話や、古い庭の話が好きなのは、人は移り変わっても、家や庭は全てを見ていたのかも、、、という時の層を感じるからなのだけど、逆に人間の営みはその場限りのものばかり。
しれっと犯罪を犯したり、カラッと泣いて笑って殺されたり。
なんかこれ、日本と同じように罪の重さが存在しているとは思えない、「よっしゃ色々あったけど気を取り直してこう!」感。笑

たくましい、、、そして、泥棒息子の愛らしさにドキ胸胸。
私はたぶんロマン主義パンキストみたいな風貌に弱い。

しれっと爆破とかもあって、大丈夫かいなと思いながらもついついケラケラ笑う。