とぽとぽ

昼顔のとぽとぽのレビュー・感想・評価

昼顔(1967年製作の映画)
3.5
現実とは乖離した"幸福"(を追い求めて/暫し手にして)…

"最古の職業"に挑むカトリーヌ・ドヌーヴの美しさ✕ルイス・ブニュエルの変態さ(?)。裕福なイケメン医者の美人妻が時折妄想を膨らせるマゾヒスティックな秘密の欲望が、友人から耳にしたパリの裏の顔とマッチする。そんな暇を持て余した有閑マダム、いやマドモアゼル。ルイス・ブニュエルお得意夢妄想から始まる。作品の語り口は彼っぽく、変態っぽさも。一緒に寝ないくらい(主人公・妻の方から)冷めていたところから持ち直した夫婦円満の秘密は…?夕方5時までしか働けません。5時までなら。ダメと分かっていてもやめられない禁じられた欲望のはけ口。いつも生ぬるいな。芸者クラブカードってなんだよ。"ヤバい客" = 杖を持って自信満々な金差し歯野郎に好かれる。これからは夜も会いたい。昼なら毎日でも。嫉妬にかられたヤツの狂気が牙を剥く!もしかすると自身の行いがそれにつながる引き金を引いたのかもしれないけど、悲しい終わり方だ。
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