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昼顔のoqmrのレビュー・感想・評価

昼顔(1967年製作の映画)
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幼少期に性的暴行を受けた体験の描写と、その後に聖体を食べる(聖なるものを汚れた自分の中に取り入れる)ことができない体験の描写は多分キリスト文化圏以外の人間には説明が必要でしかもこの経験と児童の性虐待がが物語のうちで非常に重要なテーマであり、それに対する非難のメッセージがあることを考えると、ここを理解できるかどうかで視聴者とっての作品自体の像が全く変わってくる。
これらの描写が30秒ぐらいしかないので最初みたときはその意味と重要性をまんまと見逃した、これは時代と文化の責任では無く、おそらく僕の無知のせい。
非常に原因と結果がわかりやすく割と丁寧に提示されていて高度に文学的で社会的、流石巨匠と聞くルイス・ブニュエル。
鈴の音に挟まれた作品。
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