現実と夢が入り混じるこの世界観がすごく良かった。主婦と娼婦の二重生活をおくる女性を描いた官能映画だが現代映画のような過激な性描写は一切無くむしろ衣をまとうことや表情やしぐさに艶と色気を感じる描写がとても美しかった。冒頭の馬車のシーンがラストにはなるほどと思う物語の仕掛けも素晴らしい。
カトリーヌドヌーヴの衣装はすべてイヴサンローラン。彼のミューズであった彼女のためにこの映画用に作られたとのこと。彼女の代名詞的なブラックリトルドレスを使わずに時代の最先端を感じさせるモダンでミニマルな洋服が彼女の魅力をさらに輝かせていて素敵だった。
