フィルモワ

昼顔のフィルモワのレビュー・感想・評価

昼顔(1967年製作の映画)
3.5
ブルジョワの退廃ってやつですか。身分と職業の貴賎、色々と反転しているのが冒頭の彼女の姿(顔面蒼白に赤いコート)に象徴されているようで、鮮やか!

数年ぶりで鑑賞すると、あの馬車のしつこいくらいの鈴の音が、劇中で言及された催眠術とリンクしているのに気づきました。音楽も一切ない映画だから余計に耳に残ります。

今作でのドヌーヴ×サンローランの衣装は、芸術の域ですね。