ブニュエル映画といえば不条理劇。
この作品は不条理劇ではないですが、
甘さはないのと、ところどころのいちいち意地悪で皮肉とも思えるシーンが挿入されているところがテイストを感じさせます。
主人公の娼…
音楽がなくても映画。それを思い知らされた。その分、頭の鈴の音に始まる細かい音が耳に残った。
主題がシンプルでぶれないところがいい。昼顔という題は完璧か。
それにしても男は優しすぎても駄目ってこと…
あらすじを読んで過激なものかと思ったら、上品な感じだった。
売春婦と聞いて少し嫌なイメージがあるが、主人公からそんなイメージは全くない。髪型や服装、しだいに変わる雰囲気の変化を見るのが楽しかった。
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不感症の女性が、夫のいない昼に娼婦として働き、不感症が治るに連れてうちに夫への愛を日々感じるようになってくるが、結局夫との愛に満ちた日々は来ないという皮肉と妄想に満ちた映画。昨年話題になった同名のテ…
>>続きを読む森のなかの道を馬車が通る。鈴を鳴らしている。この鈴が、どこに付けられていたのか、わからない。もしかしたら、それは、馬にではなく、バックミュージックとしての効果音だったのかもしれない。これが、意外な緊…
>>続きを読むブルジョワジーの気取ってかっこつけた生活。しかし、人間は根本的にそんなかっこよく立派な生き物じゃない。むしろ欲にまみれてる汚い生物であり、それを抑えることは善でもなんでもない。心の鏡たる夢を巧みに見…
>>続きを読む異常な性欲から妄想を抱く貞淑で美しい若妻が「昼顔」の名で売春婦となる。現実と妄想との区別が解りづらかったのが残念だが、カトリーヌ・ドヌーヴがショッキングな役柄に体当たりの演技を見せ、全編を通じてドヌ…
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