アヤネ

悪いやつらのアヤネのネタバレレビュー・内容・結末

悪いやつら(2012年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

2023年44本目。
面白かったなー。やっぱユン・ジョンビン監督の作品、丁寧で好きだ。時代がポンポンと飛ぶから最初は分かりづらいけど、ちゃんと見てたら筋が見えてくる感じとてもいい。映画の時間軸と、同じ流れを体感できてる感じがするわ。
工作のときも思ったけど、たまにハッとするような美しいシーンがあんのよね。今回は、電話が鳴り響く中立ちすくむイクヒョンのカットとか好きだな〜。弾が込められてない銃からのイクヒョンって、あそこもグッときた。冒頭に出てきた薪割りおじいちゃんが終盤にも出てきて、だけど終盤はバックショットだけってのも良い。あと単純に終わり方も好き!夢か現か。どちらにせよドラマを感じるわー。こっちに委ねてくる感じいいなー。ざわわってなる。好き!
つか韓国における血の繋がりってほんとにあんなに強いの?あまりに強すぎてちょっとコメディかって思っちゃったよ。10親等くらいかな〜とか、そこまで遠かったらもう他人だろ笑 そんな程度でも力が作用するのが本当だとしたら、なんとも気味の悪い嫌ーな社会だわ。
しかし警察はほんっと、どの韓国映画見てもダメだな…笑 両方バット振ってるからどっちが警察でどっちがチンピラかわかったもんじゃないよ。
イクヒョンはめっちゃ嫌いなタイプのおっさんだったけど、ヒョンベへの情は本物だったんだよな。そこも血の強さゆえのものかもしれんけど、だから逮捕シーンはなんとも言えぬ切なさがあった。ヒョンベ可哀想な気がしちゃったもんな…悪いやつなんだけどねみんな。しかしチェ・ミンシク、酔っ払い演技がガチすぎてすごかった。飲み会に必ずいるよあんな酔っぱらい。
ハ・ジョンウは仕草ひとつひとつがかっこいいね〜。序盤のバーのシーンで、パクに指示出す時の頷きとかタバコ吸う指先とかにいちいち色気出てた。いい男だわ。チョ・ジヌンとのシーンは、ふたりとも好きな役者さんだからめちゃご褒美だった。チョ・ジヌンもだいぶ若かったな〜。
クァク・ドウォンはアシュラに引き続き検事役だったなー。すっかり検事イメージが着いてしまった私の中で。
あとたかだか10年前の映画なのに、マブリーがめちゃちっちゃくてびっくりした!10年で育ちすぎだよ成長期かよ。
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