映画の空気感とマッチした邦題がすき(キツイ奴らみたな)。
チェ・ミンシクとハ・ジョンウが揃ったら、そりゃー恐ろしいことになると思いきや、度の過ぎたバイオレンスはあまり描かれず、二人の演技をじっくり堪能するような映画だった。2人のキャラクターは両極ではあるけれど、クソったれなこの世界の中で、自分の素性を受け入れ、自分にしかできないことをする(大好物)という意味で共通するところがあった。それを語ることなく、演技でさりげなく表現するところがたまらなくかっこいいと思った。
チェ・ミンシクは女の胸の谷間をこっそり見たり、おしりをソフトに触ったりして、スターどっきりの大川栄策を彷彿とさせる小物っぷりだった。
ハ・ジョンウはとても寂しそうな人で、一人で飯食ってるシーンがかわいそうだった。
あと、ラストはちょっと紋切り型だと思う。
そして俺は相変わらず老けメイクが苦手だ。
中途採用でもここまで出来るってことで、転職して悩んでる人がいたら観たほうがいいかもしれない。
何者でもなくていいんだよ!、最後まで残ってりゃいいんよ!
、っていうメッセージはポジティブに受け止めることもできると思う。