金宮さん

かしこい狗は、吠えずに笑うの金宮さんのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり私は「親友」というワードを口語で頻繁に使う人は苦手です。相手にも自分にも何かを押し付けてると思うから。その違和感を恐怖にまで広げた大傑作。

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制作費150万円の自主映画、24歳のときに作ったんですね。あぁ間違いなく天才だ。作家性が強く寡作なんでしょうか?もっともっと観たい。

今作は3段階で楽しめます。

一つ目の友情パート。自分もガチで陰のモノだったので、意外と陽がこっちくる感じとそのときの高揚感すごくわかります。でもうっすら怪しさのジャブは忘れません。嘘っぽい笑顔として「ふへへっ」は120点。

二つ目のサスペンスパート。作品時間的に折り返しのあたりから、悪い方にぐぐっとハンドルをきってきますね。このあたりからはホラー映画の様相。終盤の部屋凸シーンはちゃんと怖くて思わず部屋の電気つけちゃいました。

三つ目はエンドロール後。いや、これは考察案件だろってなる。「赤or青?」「携帯ストラップってこれか?」「インコ生きてません?」「捜索願い継続してる?」すみません。面倒だったんで映画を2周せずに他の皆様のレビューで補完しました。横着したくせに、なるほどすげーーーってなってます。

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メッセージは、冒頭にもふれた「友情」という概念の頼りなさか?「哀愁しんでれら」の場合は「家族」に対してそう言及したように。
金宮さん

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