まったーほるん

ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界のまったーほるんのレビュー・感想・評価

3.7
オープニングで原爆投下後の広島の映像が出てくる。その年に生まれた親友である二人の幼馴染。二人の家庭環境、考え方の違いから成長の方向にずれが起きる。親友同士の心情と思春期特有の心理と核戦争やキューバ危機への恐れが全て絡めている作品。親友の二人の自我と齟齬が生じる二人の大人への成長の方向の別離を痛々しいくらいよく描いている。ジュークボックスやレコードで流れる音楽がLittle Richardや、Les Paul Trio、The Dave Brubeck Quartet、Charlie Parkerなど時代を感じてよかった。ティモシースポールがあんないい俳優だとは。