小波norisuke

ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界の小波norisukeのレビュー・感想・評価

4.0
家族が壊れ、友情が壊れ、ジンジャーの幸せだった世界が壊れていく。ジンジャーにとって反核運動は、家族や友情を含めた自分の世界が壊れていく恐怖に抗うための防衛手段だったのではないかと思う。当時の多くの若者も同じような不安や焦りから、反核・反戦運動にのめりこんだのでははないだろうか。

あのような状況で、ラストシーンのような力強い詩を綴れる17才の少女がいるのだろうかと思うが、励まされた。
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