このレビューはネタバレを含みます
私の中にあった可愛いエル・ファニングのイメージをいい感じに壊してくれた映画。
前半はもちろん可愛い。
どんどん垢抜けていくローザとは違って、まだ幼さが残るジンジャーだった。
でも、辛い現実を突きつけられる度にその顔つきが凛々しくなるように思えた。特に最後の詩のシーン。
感情的な母の元には居づらい。
だから理解してくれる父の元に行くけど、父は生まれた時からずっと一緒の親友を妊娠させてしまった…。心が壊れて当然だと思う辛すぎる現実。
悲観するローザだけど、本当に辛いのは誰?って聞きたくなる。
でも、ジンジャーが辛かったのは父の事じゃなくて、ローザの事なんじゃないかな?
本当は世界で一番ローザが大切で、ローザこそジンジャーの世界だったんだと思う。
もしそうであれば、この邦題はすごく納得。
ずっと不満を言わなかったジンジャーが、ローザにだけキツく当たるのもなるほど…と思える。
その点に関しては、おそらく人によって大きく解釈の違う作品なんだなぁ…と思った。
それでも最後にあなたを許すと言えるジンジャー。
心から愛していたんだね。