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ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界のmiyazakiのレビュー・感想・評価

4.1
思春期真っ只中の女性が語る哲学は、どれも等身大で無垢だった。

ローランドがかっこいい。彼に対する批判がめっっっちゃくちゃ多そうだけど(笑)
ラストに近いシーンで、友人たちからの説教を跳ね除けるあたり、高く評価。
どの立場でもの言ってんだって言われてしまうよね(笑)
同じシーンでジンジャーに熱弁する部分も最高だった。「知性を欠いた服従が危険なんだ」って。個人的には超賛同できる言葉たちの数々。
このタイミングで当事者が何言ってんだって言われちゃうよね。「親として」とか、「人として」って思われちゃうよね。それらの意見も凄く解る。
けどローランドも色々諸々知ってて、考えた上でローランドなだけだった。
どの考え方が良い悪い、ではなくて
どの考え方が好きか嫌いか、なだけなのだと思う。そこで傷付く人がいるのはしょうがねぇよなぁ…いろんな人がいるからさ。

あと、ジンジャーの涙シーンはどれも美しくてグッとくる。複雑な心境を詩としてアウトプットする一連の流れに健気さを感じた。
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