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ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界のarchのレビュー・感想・評価

4.3
世界は核兵器なんか無くても終わる。特に少女の世界は...

多感な年頃の少女が2人。生まれてからずっと2人は親友で、彼女らは簡単に永遠を信じるし、周りにすぐ影響される。彼女らは本当に世界が核兵器で滅ぶと信じてる。しかし、彼女らの世界はもっと身近な所から音を立て、崩れていく。

不安定な家庭環境や世間の中でジンジャーの世界が壊れていく様が描かれている。ローザが妊娠を告白した時は思わず、ソファをぶっ叩いてしまった。ああいう自分に酔って正当化するロリコン野郎には殺意が湧いてくる。「ロリータ」の刑に処したい。

ジンジャーの最後の詩、未来を想うあの詩を以て、彼女は大人になっていくのだろうと思うと、少しは希望を持てる。彼女には幸せになって欲しいと心から願います。
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